Onoty3D

Unityに関するメモとか

プロ生ちゃんに舌を足す

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何度かTwitterでもつぶやいた気がしますが、プロ生ちゃんモデルに舌を足すと、より色々な表情が作れるようになります。

一応デフォルトでも舌はあるのですが、動かせるようにはなっていません。
舌を動かしたい場合は、頑張ってモデルを改造するか、外部から動かせる舌を足す必要があります。
自分はモデルを改造するスキルはないので、後者。
舌はニコニ立体ちゃんから拝借しています。

というわけで、以下、ニコニ立体ちゃんのMMDモデルから舌を引っこ抜き、プロ生ちゃんを二枚舌にする方法です。
(PMXファイルを弄って舌のみにするところまで。後は適当に端折っています。また、モデルデータ自体に舌を追加する方法ではありません。)

ニコニ立体ちゃんのモデルは、MMD用のPMXデータとUnity用のFBXデータがあります。
今回はUnity上のプロ生ちゃんに舌を追加するので、本当はFBXデータをいじったほうがきっと手間がないのですが、個人的に扱いやすいPMXデータの方をいじることにします。

PMXファイルをいじるのに使うツールはPMXエディタです。

ダウンロード: とある工房

 

PMXエディタを起動すると、ふたつのウィンドウが表示されます。

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このウィンドウのどちらでも良いので、改変したいPMXファイルを放り込みます(今回はAlicia_solid.pmx)。

するとダイアログが表示されますが、これはこのままOKで。

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問題なければPmxViewウィンドウにニコニ立体ちゃんが表示されます。

この後の操作で必要なので、頂点と面が選択できるよう、左上の「頂」「面」をチェックしておいてください。

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舌だけを残したいので、舌以外を選択し、削除することにします。

PmxViewウィンドウのメニューから「表示」→「頂点/材質マスキング」と選び、頂点/材質マスキングウィンドウを開きます。

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舌は9.tongueなので、それだけチェックを外しましょう。これで舌だけ非表示になります。

チェックを外したらPmxViewウィンドウ上でCtrl+Aを押します。

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舌以外が全選択状態になるので、そのままShift+Deleteを押します。

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確認ダイアログが出ますが、そのまま「はい」を選択すると、舌以外の頂点・面が削除されます(ボーンは残る)。

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次にPmx編集ウィンドウの方で、ボーン・モーフ・表示枠・剛体のそれぞれタブを開き舌に関するもの以外を削除します。

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最後に再びPmxViewの方で、今度はボーンも選択できるよう、左上の「骨」もチェックした状態でCtrl+Aを押し、全体を0座標の近くに移動させます。
(これはやらなくてもいいのですが、モデルが中心点からかけ離れているとUnity上で操作しづらくなるので。)

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これで完成。
Pmx編集ウィンドウの方でファイル→名前をつけて保存、で適当な名前で保存しましょう(余談ですが、同じ容量でプロ生ちゃんのスカートだけのメッシュを作ったりも出来ます)。

 

後はコレをUnityに取り込むだけです。
デフォルトでPMXファイルをUnityに取り込むことは出来ないので、今度はMMD4Mecanimのお世話になりましょう(使い方は省略)。

Stereoarts Homepage

また、舌のデータはAlicia_face.tgaとtongue_s.bmpを参照しているので、舌のデータをUnityに放り込む際は、それらも一緒に放り込むようにしましょう。

あとは変換して、スケール合わせて、出来上がり。
舌をプロ生ちゃんのHeadの子にすれば、頭が動いても一緒に動いてくれます。
ボーンやモーフも残してあるので、色々調整も可能です。

なお今回はニコニ立体ちゃんのデータを改変しましたが、モデルデータによっては改変が禁止されているものもあります。
各モデルの規約等は十分ご確認ください。

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