Onoty3D

Unityに関するメモとか

冥土送りにされる前におきゅたんにメイド服を着せる

着せ替えアセット、スキニング済みメイド服

siodamari.booth.pm

をご存知でしょうか。名前の通り、着せ替え用メイド服です。
自分は数日前にTwitterで見かけはしていたものの、普段は鹿アバターですし、おきゅたんアバターに着せるにしても「どうせBlenderとかでの加工が必要なんだろうな」と思って注視はしていませんでした。

ところが先日、VRChat内でたまたまこのメイド服を纏ったnmさんに出会いました。

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nmさん

おきゅたんbotが着せ替え方法を聞いてみたところ、なんとBlender等は必要なく、Unityだけで完結するとのことでした。なんだってー!

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いろいろ大公開で説明するnmさんと、バットで牽制するおきゅたんbot

その時は軽く仕組みを聞いただけで終わったのですが、夜が明けてから早速購入して試してみたところ、あっという間に着せ替えが出来ました。

 正直お手軽過ぎて、同梱ReadMeを読むだけでいける内容でしたが、とりあえずやり方をメモっていきます。

※注 自分はモデルを操作する能力がまだ無いため、メッシュやマテリアルを分割する術をまだ知りません。公開中のVRC用おきゅたんモデルは首、腕、足が同一メッシュであるため、やむなく今回はメイド服に付属するソックスと靴は利用しないことにします。

1.モデルの用意

おきゅたんモデルとメイド服を同じプロジェクトに入れる。
今回はVRChatでの利用を前提とするため、VRC用のモデルをインポートします。

bowlroll.net

2.シーンに配置

おきゅたんをシーンに置き、適当にマテリアル調整(ただの見た目のためだけ)。

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メイド服のモデルも追加。

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メイド服の頭は三種類のアクセサリが用意されています。
今回はひらひらなHeadDressを使います。残りは削除してOKです。

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また先述のとおり、ソックスと靴も利用しないため削除します。

3.ボーン位置をあわせる

残りをまるごとおきゅたんモデルの中に移動させ、子にします。

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まずHeadDressをheadの子にします。
サイズが大きいので、HeadDressのスケールを0.8~0.85にします。
※インポート時のスケール設定に委ねられるので、スケールのサイズは参考程度に。

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次にHip以下を対応するボーンの子にしていきます。

lowbody---Maid_Hips
upbody---Maid_Spine
upbody2---Maid_Chest
neck---Maid_Neck
right_sholder---Maid_RightShoulder
right_arm---Maid_RightArm
right_elbow---Maid_RightForeArm
(leftも同様に)

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※本来は足もセットすべきですが、今回は使わないため削除してOK

基本的に各ボーンは対応するのボーン位置とまったく同じ位置に移動させたほうがいいです(回転時のズレをなくすため)。
ただしおきゅたんモデルの場合ChestやNeckなんかは若干移動させる必要があるようです。また、腕はおきゅたんがAポーズなのに対し、メイド服がTポーズなので、回転させて合わせます。

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また肘から下の袖の長さが足りないため、Maid_RightForeArmのボーンサイズを1.5倍しました(これも回転時に歪ませないため、x,y,z三軸とも1.5倍)

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メイド服に手首のボーンも入っていたら、リサイズしなくても袖までの長さを調整出来る気がします。手首ボーンも追加されるといいなぁ。

位置を微調整したら、元々のおきゅたんモデルで不要なメッシュ、服、スカート、リボンを削除します。

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以上でメイドおきゅたんの完成となります。
適当にアニメーションをセットして、動きが破綻してないことを確認しましょう。

気になっているところ

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ウェイトの関係か、屈むと服がエプロンを突き抜ける。
ボーンの調整で直しきれない場合は、服のテクスチャの該当位置を白くすればいいかも?

 

追記
おきゅたんbotに冥土送りにされた。

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